フェンシング入門

フェンシングとは

フェンシングは、2人の競技者が相対し、利き手に持った剣による「突き」や「斬り」でポイントを奪い合い、勝敗を競うスポーツです。現代のスポーツの中でも特に歴史が古く、中世の騎士たちが行っていた剣術から発展してきました。もとはといえば、実際の戦場で使われることを想定した技術でしたが、時代が進むにつれ、儀礼的な要素を強め、競技として楽しまれるようになっていったのです。防具や火器の発達によって、次第に「剣」は戦場での価値を失っていったものの、上流階級にとっては、依然として「名誉の象徴」であり続けていたことが背景にあります。

 

 

安全性の確保

現代のフェンシング競技に利用する剣は、実際には刺したり、斬ったりはできないような構造になっていますが、打突による衝撃は決して小さくありません。そのためフェンサーは、フェンシング用のマスク、グローブなど防具を身に着け、安全性を確保した状態で、競技に参加することが義務付けられています。

 

3つの種目がある

基本のルールは、1対1で2人のフェンサーが向かい合い、相手の有効面に攻撃を命中させポイントを得ること。そして規定の時間内に多くポイントを取っている、もしくは先に規定のポイントを先取したほうが勝利となります。しかしフェンシングには、フルーレ・エペ・サーブルという3種目があり、有効面の範囲や攻撃権の有無など、ルールに細かい違いがあるのも特徴です。

 

高度な技術や戦略が必要

いずれにしても、素早い反射神経、正確な技術、戦略的思考が求められるスポーツであることに変わりはなく、肉体的な強さだけでなく、精神的な強さも必要とされます。近年は競技の娯楽性の向上や、日本人選手の活躍が目立ってきたこともあり、メディアを通してフェンシングの魅力に気が付く人も増え、着実に競技人口を伸ばしてきています。

 

しかしまだまだ、フェンシングというスポーツの面白味がよくわからない、ルールが今一理解できず没頭できないという人が多いのは事実です。当サイトはそんな人々にフェンシングの魅力を伝えるべく、フェンシングの始め方から楽しみ方、ルールや歴史など、フェンシングに関する情報を広くわかりやすくお伝えすることを目的に運営しています。